世界フランチャイズ企業ランキング、マクドナルドが首位を維持

フランチャイズ専門の米ポータルサイトが「市場拡大」「システムの収益」「安定性と成長」などの指標を基準に作成した「2017年版 世界フランチャイズ企業ランキングTOP100」では、米マクドナルドが昨年に引き続いて首位を獲得しました。続いて2位KFC、3位バーガーキング、4位サブウェイ、5位セブンイレブンと米フランチャイズ企業が11位までを独占しました。

また日本からはKUMON(日本公文教育研究会)が唯一となる16位にランクインしています。

このほか、2017年のランキングTOP100までに初めて入ったフランチャイズは10企業にのぼりました。

グローバル展開がスタンダードとなってきた近年のフランチャイズ業界。本記事では、FRANCHISE DIRECT社の最新レポートに基づいて、業界をリードするランキングTOP100入りした主要な企業を詳細に見ていきます。

グローバル・フランチャイズ・ランキングTOP100

米フランチャイズダイレクト社が毎年作成しているランキングは、各フランチャイズ企業の開示文書、政府資料および公開されている業界情報を参考に、各指標に基づいて作成されたものです。

ファストフードが最多の39企業ランクイン

2017年のランキングではファストフードやフィットネス、ホテルなど多種多様な業界がランクインしました。業種別に見たフランチャイズ数では、「フード(ファストフードなど)」が最多の39企業となりました。次いで「クリーニング」12企業、「自動車(レンタカーなど)」6企業、「ホテル」「ヘルス&ビューディー(美容)」5企業と続きました。

業種 ランキング入りした企業数
自動車(レンタカーなど) 6
ビジネスサービス 1
教育関係 3
クリーニング(清掃) 12
コンピュータ&インターネット 1
コンビニエンスストア 1
フード(ファストフードなど) 39
フィットネス 4
ヘルス&ビューティー(美容) 5
住宅リフォーム 2
ホテル 5
郵便および配送 1
メンテナンス 2
パーソナルサービス 2
ペット 1
不動産 4
介護 1
プリント&コピー 4
旅行 1

(Franchise Direct「The Top 100 Global Franchises」より作成)

昨年に引き続きマクドナルドが首位

上位10企業を見ると、マクドナルドが昨年に引き続き首位となったほか、2位KFC(ケンタッキー・フライドチキン)、3位バーガーキング、4位サブウェイ(フード)、5位セブンイレブン、6位ヘルツ(レンタカー)、7位ピザハット、8位マリオネット・インターナショナル(ホテル)、9位ウィンダムホテルグループ、10位ヒルトン・ワールドワイド(ホテル)となりました。

グローバル・フランチャイズランキングTOP10

順位 企業名 業種
1 マクドナルド ファストフード
2 KFC ファストフード
3 バーガーキング ファストフード
4 サブウェイ ファストフード
5 セブンイレブン コンビニエンスストア
6 ヘルツ レンタカー
7 ピザハット フード
8 マリオットインターナショナル ホテル
9 ウィンダムホテルグループ ホテル
10 ヒルトン・ワールドワイド ホテル

(Franchise Direct「The Top 100 Global Franchises」より作成)

1位〜10位まで米フランチャイズが独占し、11位も米不動産フランチャイズのリマックス(RE/MAX)が入りました。

首位となったマクドナルのイースター・ブルックCEO(最高責任者)は2015年3月から同社を率いており、大規模なレイオフ※やアジア事業の売却など企業再編を行いました。

堅調な伸びを見せるバーガーキング

海外販売からの堅調な収益を見せたバーガーキングは、3位に入りました。フランチャイズ・ダイレクトのアナリストによると、親会社であるレストラン・ブランド・インターナショナル(RBI)での全体的な売上高の増加は、主に兄弟会社であるカナダのドーナツチェーン、ティム・ホートンズと、バーガーキングから来ていると分析します。同社の成長に寄与した主な地域は、アジア太平洋と中国、ラテンアメリカ、カリブ海地域でした。

このほか、TOP10までにコンビニエンスストア業界から唯一となるセブンイレブンがランクイン。世界で6万店舗を展開する同社は、業界最大のフランチャイズ企業です。

レイオフとは業績悪化を理由として、回復するまで従業員を自宅待機などさせる一時的な解雇措置のこと。

トップ100に唯一入ったKUMON

フランチャイズランキングの上位100企業に日本からはKUMON(日本公文教育研究会)が唯一16位にランクインしました。

順位 企業名 業種
11 リマックス 不動産
12 インターコンチネンタル・ホテルズ・アンド・リゾート ホテル
13 ドミノピザ フード
14 カルフール フード&生活用品
15 カジノグループ 教育
16 くもん(日本公文研究会) 教育
17 ダンキンドーナツ フード
18 エース・ハードウェア 住宅リフォーム
19 ケムドライ・カーペット・クリーニング クリーニング
20 ディア コンビニエンスストア

(Franchise Direct「The Top 100 Global Franchises」より作成)

世界50カ国で学ばれている「公文式」

KUMONは国内84カ所、世界98カ所で事業展開しており、グループ全体で約3800人の従業員を抱え、売上高は905億9000万円、経常利益は120億5500万円(2017年3月決算)におよびます。

学習者数は国内155万人、海外280万人、教室数は国内1万6300教室、海外8400教室となります。取り扱う教科科目は、算数・数学、国語のほか、英語、フランス語、ドイツ語、日本語などで、児童書や絵本などの出版のほか、知育玩具などの開発も手がけます。

くもんが展開されている国・地域

北米 アメリカ・カナダ・メキシコ
南米 アルゼンチン・コロンビア・チリ・ブラジル・ ペルー・ボリビア
ヨーロッパ・アフリカ アイルランド・アンドラ・イギリス・イタリア・ オーストリア・オランダ・ギリシャ・スイス・スペイン・ドイツ・ハンガリー・フランス・ベルギー・ルクセンブルク・バーレーン・ケニア・ザンビア・ナミビア・ボツワナ・南アフリカ
アジア・オセアニア インド・インドネシア・カンボジア・シンガポール・ スリランカ・タイ・フィリピン・ブルネイ・ベトナム・マレーシア・ミャンマー・オーストラリア・ニュージーランド
中国 中国・香港・マカオ

(参照:くもん公式サイト)

子どもたちは週2回、約20〜30分の授業を受け、家庭学習としての課題に取り組むことが必要です。

くもんに加盟するフランチャイジーは、「公文式」を使用した学習塾の運営を行うことになります。まず、公文が提供する開発プログラムを修了する必要があり、そのためにくもんが所在する各地域の事業所に研修を受けます。くもんによると、開発プログラムを修了するのに約半年かかるとされています。

くもんの開業コストは?ロイヤリティは?

フランチャイズ・ダイレクト社によれば、くもんに加盟して開業する際に必要な費用は、加盟料や教材購入費、物件改良費などすべて含めると、最も安くて69788ドル(767万円)、最も高くて141445ドル(1555万円)となります。

くもん開業コスト

最低料金 最高料金
入会手数料 500ドル 500ドル
スタートアップトレイニング費用 4770ドル 7640ドル
初期フランチャイズ料 500ドル 500ドル
初期教材購入費 1000ドル 1000ドル
建築デザイン費 0ドル 9500ドル
リース物件改良費 35000ドル 70500ドル
保証金(必要な場合) 0ドル 4500ドル
家賃 1500ドル 4500ドル
各種備品 0ドル 5500ドル
くもんセンター用ノートパソコン 300ドル 1500ドル
支払報酬 1000ドル 3000ドル
責任保険 445ドル 445ドル
ライセンス料、登録料 100ドル 200ドル
電話回線、インターネット回線使用料 480ドル 600ドル
くもん推奨読書リスト 2550ドル 2550ドル
指紋チェック、犯罪履歴確認料 18ドル 60ドル
給与計算アシスタント料(3ヶ月分) 4152ドル 4950ドル
宣伝広告費 4000ドル 6000ドル
追加資本金 13500ドル 18000ドル
合計 69788ドル 141445ドル

(Franchise Direct「The Top 100 Global Franchises」より作成)

初めてランク入りした次世代のフランチャイズ企業

トップ100に初めて登場したフランチャイズ企業は、43位クリスピークリーム、46位マルコピザ、48位ウィード・マン・ローン・ケア、55位アナゴ・クリーニング、77位ウイング・ストップ、91位パリ・バケット、99位プロパティ・マネジメントの7社となりました。

順位 企業名 業種
43 クリスピークリーム フード
46 マルコピザ フード
48 ウィード・マン・ローン・ケア ホームサービス
55 アナゴ・クリーニング クリーニング
77 ウィング・ストップ フード
91 パリ・バケット フード
99 プロパティ・マネジメント 不動産

(Franchise Direct「The Top 100 Global Franchises」より作成)